2011年10月11日火曜日

アダルトサイトの閲覧で高額請求をされるトラブル

アダルトサイトや出会い系サイトのトラブルには、2つのパターンがあります。1つは、有料の承諾をしていないのに不当な料金を請求される架空請求やワンクリック詐欺の問題です。(ワンクリック詐欺とは、サイト上のボタンをクリックした途端に不当な料金を請求されることから、このように呼ばれています。)
もう1つは、実際にサイトを利用したところ、その内容が詐欺的であったり、あまりに高額な請求をされるというトラブルです。

架空請求やワンクリック詐欺については、「有料であることの確認画面と有料承諾のボタン」を表示していないことが多く、その有料承諾を経ていない契約は無効とされています。(電子消費者契約法による)

そのような不当な料金請求は、基本的には無視をしておけば問題はありません。
ただ、不当請求のサイトを表示すると、その請求の画面を表示し続けるプログラムが動作して、パソコンを再起動しても請求の画面が消えないというトラブルも多いです。

そのような請求画面が表示され続ける場合は、Windowsの「システムの復元」機能を使って、問題のサイトを表示した日時以前に環境を復元すれば表示はされなくなります。
この「システムの復元」をしても不当な請求画面が消えない場合は、専用の駆除ツールをインストールするか、Windowsを初期化することになります。

もう1つの実際にサイトを利用した場合のトラブルですが、例えば出会い系サイトやアダルトサイトを使って、その利用料があまりにも高額であったり不当性が高いケースでは、暴利行為や公序良俗違反による契約解除を検討できる余地があります。

サイトの利用料をクレジットカード引き落としにしている場合には、一括支払いでは割賦販売法の対象になりませんが、引き落とし前にリボルビング支払い(分割支払い)に変更すれば同法の対象になります。
リボルビング支払いに変更が可能であれば、割賦販売法の対象契約になるので、暴利行為や公序良俗違反を根拠にクレジット会社に支払い停止抗弁の接続を申し入れて、料金の支払いを停止することも検討できます。(但し、既に料金の引き落としがされた以後では、この方法は使えません。)

このようなインターネットやモバイル通信でのトラブルは多発しております。おかしな契約だと感じる場合には、消費生活相談窓口までご連絡下さい。