スマートフォンは、従来の携帯電話にパソコンやゲーム機などの機能を取り込んだものであり、その便利さから急速に普及が進んでいます。
インターネットを活用しているために、スカイプなどの無料通話やゲーム・コミュニティ・掲示板・日記などのサービスもスマートフォンだけで利用ができます。
このように魅力的なスマートフォンですが、開発期間が短い製品だけに機器の不具合や、複雑な料金体系、新しいサービスの想定外の利用法などのトラブルが起きています。
例えば、OSやアプリのアップデートなどにより所有者が使用をしていなくてもインターネット接続をすることがあり、その消費電力や課金が問題になることもあります。
多機能であるために、従来の携帯電話と比較して消費電力は大きく、バッテリの消耗も格段に早いため、充電をする間隔が短くなっています。
また、インターネットへの常時接続が前提となるため、パケット通信の定額プランの契約が必要となり、月々の通信料が高くなる傾向があります。
こうしたスマートフォンの特徴を理解した上で契約をしないと、使い勝手が悪いと感じたり、思ったよりも料金が高くなるということになってしまうので注意が必要です。
また、新しく登場したサービスなので想定外のトラブルも発生する可能性があります。
モバイル機器で使用されるWIFIルートでのインターネット接続にすると、現時点では通信事業者が実施しているフィルタリングを回避してしまうため、有害サイトにアクセスしてしまう可能性があります。
ドラッグや児童売買春など、インターネットで問題になっている違法行為について、保護者の目に触れることなく学生がアクセスしてしまうリスクも生じます。
スマートフォンのOS(アンドロイド)は無料で使えるアプリが多いのがセールスポイントですが、無審査で提供されるアプリには住所や電話番号などの個人情報を取得するものも多いため、これが架空請求などの恐喝行為に悪用される危険性もあります。
スマートフォンはとても便利なツールであることは確かですが、使い方を誤れば損害も大きなものになってしまいます。
インターネットの利用と同様で、慎重な使い方を心がけるようにしましょう。