「火災保険が使える」と誘う住宅修理契約トラブルに注意!
業界団体のような名前のところから「自然災害で壊れた箇所はないか」と電
話があり、昨年の台風で屋根が傷んでいることを話すと「火災保険で修理でき
る。うちの指定業者が無料で調査し、保険申請も手伝う」と言われ、後日業者
が調査に来た。保険金が出るならと思い、その業者と工事請負契約を結び、作
成してもらった見積書等で保険会社に申請すると、60万円の保険金が出ること
になった。しかし、やはり工事はなじみの業者に頼んだほうがよいと思い、解
約しようとしたところ、保険金の50%もの解約料が取られることがわかった。
工事もしていないのに高額すぎないか。(70歳代 男性)
ひとこと助言
電話や訪問で「火災保険で家の修理ができる。無料で申請等を手伝う」など
と勧誘される住宅修理工事契約についての相談が寄せられています。
自然災害による住宅の損害が、火災保険の補償対象になる場合があることを
知らない消費者が多い点に着目した勧誘方法で、最終的に住宅修理工事契約
を結ぶことを目的としていると思われます。
事例の他にも、工事内容がずさんだったり、必要のない修理までされたり、
契約を結んだものの保険金が下りなかったりする等のトラブルが起きていま
す。
自然災害で住宅が損害を受けたら、まずは自分で損害保険会社か代理店に連
絡し、保険金支払いの対象となるか、申請はどのようにするか等を確認しま
しょう。また、工事を依頼する際は複数の業者から見積もりを取るとよいで
しょう。
見守り新鮮情報 第137号 発行:独立行政法人国民生活センター から抜粋
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen137.html