2012年8月17日金曜日

ライターによる事故

今回は、注意していただきたいライターによる事故事例をご紹介しま
す。

(事例1)【外部からの熱による破裂】

使用後のライターを自動車の助手席に置いていたところ、しばら
くして破裂し、耳鳴り等がして耳が聞こえづらくなった。

→ ライターを助手席に置いたことから、夏の直射日光があたり高温
になったため、ガス蒸気圧が上昇し、破裂したものと推定されま
す。

(事例2)【外部からの熱による破裂】

蚊取り線香の缶の中にライターを入れたまま、缶のふた(燃焼皿)
に蚊取り線香を入れて使用していた。部屋に風が入るため窓を閉
めたところ、しばらくして突然、缶内のライターが破裂するとと
もに燃焼皿が吹き飛び、火の付いた線香が飛び散って周辺が焦げ
た。

→ 線香の火が、風が止まった際に炎を上げ、他の部位に燃え移って
生じた異常燃焼の熱及びその他種々の条件が重なったために、缶
内にあったライターの内圧が上昇し、破裂に至ったものと推定さ
れます。

(事例3)【ライターによる花火の急な点火】

花火を持ち、ライターで火を点けたところ花火が急に燃え上がり、
ライターを持った右手の人差し指と中指をやけどした。

→ 製品の使用方法に手持花火については、ろうそくで点火すること
を記載してあり、点火にマッチ・ライターを使用しないことにつ
いても、警告表示をしていることから、使用者の誤使用による事
故であると判断されます。

◇事例1、2のように、ライターは高温になるとガス蒸気圧が上昇して、
破裂してしまうことがあります。ライターを夏場の自動車内に放置し
たり、熱源の近くに置くことはしないでください。

◇事例3のように花火はライターで点火せず、花火の取扱説明書を読ん
で正しく使用してください。

PSマガジン(製品安全情報マガジン)
2012. 8.14 Vol.174

から抜粋。

http://www.nite.go.jp/jiko/psm/index.html