2012.11.13 Vol.180
PSマガジン(製品安全情報マガジン)
◇今回は、注意していただきたいガス炊飯器による事故事例をご紹介し
ます。
(事例1)【バーナー部への異物の入り込み】
使用中のガス炊飯器から火が出て、指に火傷を負った。
→ 異物が炊飯器内のバーナー部に入り込んだ状態で炊飯器を点火し
たため、異物に着火したものと推定されます。
(事例2)【点火操作の繰り返しによるガスの充満】
家庭科の実習中、ガス炊飯器の点火操作を繰り返したところ、着
火時にまつ毛が焦げた。
→ 機器にガス漏れ及び着火動作等の異常がないことから、使用者が
当該器の点火操作を繰り返したことから、器具内にガスが充満し、
爆発的な着火を起こし、瞬間的に点火確認窓から溢れ出した炎で
負傷したものと推定されます。
(事例3)【接続器具の装着不良によるガス漏れ】
炊飯中のガス炊飯器から炎が上がり、床が焦げた。
→ 当該機器は小口径両端迅速継手強化ガスホースで接続するよう指
定されているが、事故品はゴムホースで繋がれ、ゴムホースの繋
ぎ部からガスの漏えいが見られたことから、被害者が誤ってゴム
ホースで接続したため接続部からガスが漏洩し、炊飯器の火が引
火したものと推定されます。
◇事例1のように、バーナー部にしゃもじやふきん、米粒などの異物が
あると着火して、最悪の場合には火災に至ることもあります。炊飯前
にバーナー部に異物がないか、また、内釜の底に異物(しゃもじやふ
きんなど)が張り付いていないか確認しましょう。また、バーナー部
は取扱説明書を読んで、適宜お手入れをしてください。
◇事例2のように、点火操作を繰り返すと器具内にガスが充満すること
があり危険です。取扱説明書に従ってガスを抜いてから、再度点火操
作をするようにしてください。また、点火操作をしてるときには、炎
があふれ出すことがありますので、点火確認窓をのぞきこまないよう
にし、点火操作が終わり、スイッチから手を離した後に点火を確認す
るようにしてください。
◇事例3のように、接続器具の装着不良によってガス漏れをすることが
あります。取扱説明書を読み、正しい接続器具を、正しくしっかりと
装着してください。