2012年11月28日水曜日

電気こたつ、電気カーペット、ゆたんぽによる事故

2012.11.27 Vol.181
PSマガジン(製品安全情報マガジン)
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE・ナイト)
製品安全センター

   ◇今回は、注意していただきたい電気こたつ、電気カーペット、ゆたん
    ぽによる事故事例をご紹介します。

   (事例1)【電源コードの半断線による発熱】

      電気こたつの中間スイッチ付近から出火する火災が発生し、周辺
      が焼損した。

    → 電源コードに引っ張りや折り曲げの負荷がかかり、中間スイッチ
      の根元部で半断線が起き、コードがショートして発火したと推定
      されます。

   (事例2)【ヒータ線集中による部分的な過熱】

      電気カーペットが温かくならず、コントローラーから焦げたよう
      なにおいがした。

    → カーペット本体に大きなシワが生じた状態で使用したため、ヒー
      ター線同士の発熱により部分的に過熱状態となり、ヒューズが溶
      断した際に、焦げたようなにおいがしたものと推定されます。

   (事例3)【低温やけど】

      ゆたんぽを使用中、低温やけどを負った。

    → ゆたんぽに足首が長時間触れたまま寝ていたために、低温やけど
      を負ったものと推定されます。

      ※低温やけどとは比較的低い温度(40~50℃)のものに身体
       の同じ箇所が圧迫しながら触れ続けたため、筋肉などの細胞が
       壊死することです。

    ◇事例1のように、電源コードに引っ張りや折り曲げなどの負荷をかけ
    ると半断線して電気抵抗が大きくなり発熱し、最悪の場合は発火にい
    たることがあります。電気こたつや電気カーペットなどの電気機器の
    電源コードに負荷がかからないように注意してください。

   ◇事例2のように、電気カーペットをシワが生じた状態で使用するとヒ
    ーター線同士が近寄ることで部分的に過熱状態になり危険です。電気
    カーペットは広げてシワのない状態で使用してください。

   ◇事例3のように、ゆたんぽに身体の同じ箇所が触れたままでいると、
    低温やけどになることがあります。ゆたんぽは布団の中が温まったら
    布団から出し、身体に触れないようにしてください。

http://www.nite.go.jp/jiko/psm/index.html