PSマガジン(製品安全情報マガジン)
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE・ナイト)
製品安全センター
◇今回は、
(事例1)【コマのひもが目に当たり怪我】
子どもがコマを回して遊んでいたところ、樹脂製のひもの先が側
にいた子どもの目に当たり、軽傷を負った。
→ コマを回す際に周囲を十分確認しなかったため、樹脂製ひもを引
いて腕を振り上げたところ、近くにいた子どもの目に樹脂製のひ
もが当たったものと推定されます。
(事例2)【乗物玩具の転倒】
幼児が乗物玩具で走行中、路面の段差に車体底部が引っかかって
転倒し、軽傷を負った。
→ 段差のある路面で製品を使用していた際に、車体底部の前方転倒
防止の安全ストッパーが路面の段差に引っかかったため、当該ス
トッパーを支点に車体が浮き、前方へ転倒したものと推定されま
す。
なお、取扱説明書には、「安全のため、必ず平坦な地面でのみ使
用してください」旨の注意表記が記載されていました。
(事例3)【誤った使用による製品破損】
子どもがスティック型化学発光体で遊んでいたところ、中の液体
が飛び散って目に入り、医療機関を受診した。
→ 当該製品は使用開始時に本体を1回だけ折り曲げて内部の2種類
の溶液が混合されることで発光するものですが、その後、繰り返
し折り曲げられたことにより、内部のガラス製アンプルの破損箇
所が更に粉砕され、屈曲等の衝撃によりガラス片がチューブ(ポ
リプロピレン樹脂製)内側に食い込んで生じた亀裂から内容液が
飛び散ったものと推定されます。
なお、パッケージには複数回の折り曲げを禁止する旨の注意表示
が記載されていました。
(事例4)【玩具の踏みつけ等による怪我】
子どもが床にあったミニカーセットの飛行機の尾翼の上に誤って
座ってしまい、臀部に裂傷を負った。
→ 事故品にはバリ、カエリなどの製造上の問題はなく、通常に持っ
て遊ぶ等の操作するだけでは負傷には至らないと考えられること
から、玩具の上に座ったことにより負傷したものと推定されます。
◇事例1のように、
ることもあり危険です。こまに限らず、
(こま、刀剣型玩具など)
◇事例2のように、
つながることがあります。
せてください。
◇事例3のように、他の製品同様、
ながることがあります。
んで正しい使用を理解し、
ばせてください。
◇事例4のように、
けがをすることがありますので、取り扱いに注意してください。
なお、NITEでは、今回ご紹介した玩具の事故に関係する、
おける子どもの事故について平成24年9月20日に注意喚起を行
した。詳しくは、下記のHPをご覧ください。
「家庭内における子どもの事故の防止について(注意喚起)」
http://www.nite.go.jp/jiko/
http://www.nite.go.jp/jiko/psm/index.html