2013年4月10日水曜日

電気洗濯乾燥機による事故

2013.4.9 VOL.190
PSマガジン(製品安全情報マガジン)
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE・ナイト)
製品安全センター


   ◇今回は、電気洗濯乾燥機による注意していただきたい事故事例をご紹
    介します。

   (事例1)【指の巻き込まれによる事故】

      洗濯機に手を入れたら、洗濯物に指が巻き込まれて指を切断した。

    → 洗濯槽のブレーキが摩耗し故障した状態で使用し続けたことに加
      え、洗濯槽の回転が完全に停止していない状態と知りつつ洗濯槽
      に手を入れたことにより生じたものと推定されます。

   (事例2)【防水性製品を洗濯したことによる事故】

      防水性の玄関マットを脱水中、電気洗濯機から大きな音がして洗
      濯機が破損し、壁が壊れた。

    → 防水性製品を洗濯したため、脱水時に回転が不安定となり、異常
      振動を引き起こしたものと推定されます。

   (事例3)【油の酸化熱による自然発火】

      洗濯機で乾燥運転中、白煙が出て異臭がし、洗濯物が焼けた。

    → 油が付着した洗濯物を乾燥したため、油が酸化し、その際に発生
      した熱がこもり、自然発火に至ったものです。

    ◇事例1のように、洗濯槽が完全に停止していない状態で手を入れると、
    指が衣類に巻き込まれ危険です。洗濯機の回転が完全に止まるまでは、
    絶対に中の洗濯物に触れないでください。

   ◇事例2のように、防水性製品を洗濯したため本体が破損する事故が起
    きています。寝袋、釣り用防寒具、自動車カバーなど防水性のあるも
    のは洗濯機で脱水しないでください。

   ◇事例3のように、油が付着したタオルや衣類は洗濯した後でも乾燥機
    で乾燥させないでください。酸化熱で自然発火するおそれがあります。

http://www.nite.go.jp/jiko/psm/index.html