2013年4月24日水曜日

電池による事故

2013.4.23 VOL.191
PSマガジン(製品安全情報マガジン)
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE・ナイト)
製品安全センター

   (事例1)【外部からの圧力による内部ショート】(リチウム充電池)
      携帯電話機から取り外して置いていた電池パックが、発火、爆発
      して3mほど飛び、ベッドの一部とクッションが焦げた。

    → 外部応力によって電極が損傷したため、電解液等が急激に膨張し
      発火したものと推定されます。なお、使用者は当該電池パックが
      膨らんできたため、指で押したり、机の角にぶつけてへこまそう
      としていました。

   (事例2)【逆装てんによる事故】(アルカリ乾電池)
      ランタンに乾電池を装てんし、テントに吊していたところ、乾電
      池が液漏れを起こし、漏れたアルカリ液が子どもの左足太股に付
      着し炎症を起こした。

    → ランタンは単2形乾電池を4本使用するもので、そのうち1本が
      逆装てんされたため、他の電池によって充電され、内圧が上昇し、
      液漏れを起こしたものと推定されます。

   (事例3)【過充電による事故】(リチウム充電池)
      ラジコンの充電池にACアダプターで充電していたところ、約2
      時間後に充電池が発火し、窓枠を焦がした。

    → 専用の充電器を使用しなかったため、過充電となり充電池が発火
      したものと推定されます。

    ◇事例1のように、電池パックに外から圧力が加わると内部でショート
    し、破裂、発火の原因となります。電池を落とすなど、無理な力がか
    からないよう注意してください。

   ◇事例2のように、一部の電池を逆装てんすると、他の電池から充電さ
    れて内圧が上昇し、破裂や発火、液漏れの原因になります。プラスと
    マイナスの電極は正しい方向にして装てんしてください。

   ◇事例3のように、充電式電池の過充電は破裂、発火の原因となります。
    電池を充電するときは専用の充電器を使用し、取扱説明書を読んで、
    充電方法、充電時間を守ってください。

http://www.nite.go.jp/jiko/psm/index.html