2013年5月17日金曜日

自転車による製品事故

   (事例1)【サドルが外れたために転倒】
      一般用自転車で走行中、サドルが外れたために転倒し、打撲を負
      った。

    → サドルを固定するボルトの締め付け方が弱かったため、がたつき
      が生じてボルトに過大な衝撃荷重が加わり、ボルトが疲労破壊し、
      サドルが外れたものと推定されます。

   (事例2)【バランスを崩して転倒】
      上り坂の途中で電動アシスト自転車で発進する際、後ろへ下がっ
      たために転倒し、打撲などの軽傷を負った。

    → 事故は購入直後の練習中に発生しており、かつ事故現場が急な坂
      であったため、自転車が後退してしまった際に、使用者がブレー
      キやハンドル操作、足を地面に付く等の対応が遅れて事故に至っ
      たものと推定されます。

   (事例3)【車輪に泥よけや傘や買い物袋等の異物を巻き込んだ】
      一般用自転車で走行中、突然前輪がロックされたために投げ出さ
      れ、頭部を強打した。

    → 左前ホークが外側及び後方に変形しており、左の前輪泥よけステ
      ーにも変形が見られること、また、スポークに変形や異物の付着
      が認められることから、走行中にホークやステーとスポークの間
      に左側から異物を噛みこんで急制動がかかり、転倒したものと推
      定されます。

    ◇自転車を使用する場合には乗る前に車体、タイヤ、ハンドル、ブレー
    キなど各部位の点検を行い、ゆるみやがたつきなど異常が見つかった
    ら、販売店等による点検を受けてください。

   ◇事例2のように、購入直後の練習は急な坂などを避け、操作に慣れる
    まで安全な場所で行ってください。

   ◇事例3のように、ハンドルに買い物袋などを下げたり、傘やステッキ
    をつり下げて乗らないでください。車輪に巻き込まれると転倒して重
    傷を負うなど危険です。

     ◆自転車による製品事故の注意ポイントをチェックリストにしてまと
       ています。
   ⇒「自転車の製品事故防止のために」
    http://www.nite.go.jp/jiko/poster/data/0800.pdf

   ⇒「自転車による製品事故を防ごう!!日頃の心掛けであなたも安心」
    http://www.meti.go.jp/product_safety/guidance/jitensyajiko.pdf

http://www.nite.go.jp/jiko/psm/psm_vol192_130514.html