2013年7月10日水曜日

ペットによる事故

2013.7.9 VOL.196
PSマガジン(製品安全情報マガジン)
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE・ナイト)
製品安全センター


  (事例1)【犬等が電源コード等をかじったり、つめでひっかいたことに
        より配線がショート、発火した】
      木造2階建て倉庫兼住宅から出火し、倉庫部分約6.6平方メー
      トルを半焼した。電気カーペットを使用していた倉庫内の犬小屋
      付近から炎が上がった。

    → 倉庫内の犬小屋の中に敷いてあった電気カーペットを犬がつめで
      ひっかいたことにより、内部の配線がショートし、火災に至った
      ものと推定されます。

  (事例2)【犬や猫の尿等で電子基板がショートしたり、コンセント等で
        トラッキング現象が発生し、発火した】
      プリンターの電源ケーブル差し込み口付近から発火し、周辺の壁
      が焦げた。

    → プリンターの内部に液体(猫の尿)が浸入したため、基板がショ
      ートし、発火に至ったものと推定されます。

  (事例3)【犬がバッテリーをかんだため、ショート、発熱・破裂した】
      携帯電話を充電中、携帯電話及び周辺を焼損する火災が発生した。

    → 携帯電話を犬がかんだことにより、電池パック内部の電極がショ
      ートし、異常発熱が生じて破裂し、火災に至ったものと推定され
      ます。

    ◇事例1のように、犬や猫のペットは、電源コード等をかじったり、ひっ
    かいたりして、断線やショートさせることがあります。室内でペット
    を飼う際には、電源コードにカバーをかけるようにしましょう。

   ◇事例2のように、ペットの尿による電気製品の発火事故が発生してい
    ます。ペットが好む排尿場所等に電気製品や電気コードを置かないよ
    うにしましょう。

   ◇事例3のように、ペットは、小さなものを口に入れ、かじってしまう
    ことがあります。携帯電話や携帯電話用バッテリー等は放置しないよ
    うにしましょう。電池は外力が加えられると、ショートし、破裂・
    火するおそれがあります。

http://www.nite.go.jp/jiko/psm/psm_vol196_130709.html