PSマガジン(製品安全情報マガジン)
NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]
製品安全センター
(事例1)【IH調理器】
IH調理器を使用して揚げ物調理中、なべから発火した。
→ 少量の油で揚げ物調理を行ったため、油の急激な温度上昇によっ
て安全装置の作動が遅れ、さらに使用者がその場を離れていたこ
とから、油が発火したものと推定されます。
(事例2)【電気炊飯器(高圧力で炊飯できるもの)】
炊飯後の炊飯器のふたが開かないのでフックボタンを強く押した
ところ、ふたが勢いよく開いておかゆが左手の甲にかかり、やけ
どを負った。
→ 圧力調整装置の穴に小豆の皮が詰まっていたため、炊飯後内部の
圧力が下がらず、ふたを開けた時に内容物が噴き出したものと推
定されます。なお、事故以前に取扱説明書で禁止事項とされてい
る「炊飯の最初から小豆を米に混ぜて炊きあげる調理」が行われ
ていました。
(事例3)【電子レンジ】
使用中の電子レンジの庫内が赤くなって機器の一部が焦げた。
→ 使用者の清掃不足により、導波管カバーに食品カス等が付着した
状態で使用を継続したため、付着物が炭化してマイクロ波が集中
し火花が発生して、導波管カバー等が焦げたものと推定されます。
(事例4)【調理用カッター(スライサー)】
仕出し準備で野菜をスライサーの平刃でスライスした際、右親指
を13mm程切った。
→ 安全器具を使用して野菜をスライスしていましたが、切れ残りが
できたので手に持ってスライスした際、誤って刃で指を切ったも
のと推定されます。
◇事例1のように、揚げ物調理中にその場を離れたり、
さないなべや、少量の油での調理をしないでください。
◇事例2のように、
不十分であると、
に作動しないことがありますので、
いる方法で、圧力調整装置や安全装置のノズルを点検・
さい。
http://www.nite.go.jp/jiko/psm/psm_vol203_131022.html