PSマガジン(製品安全情報マガジン)
NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]
製品安全センター
(事例1)【金属製バット】
屋外で打撃練習中に、グリップエンドから約20センチメートル
のところで折損した。
→ バットのグリップ部の複数箇所で疲労破壊が進行し、それにより
形成された亀裂を起点として脆性(ぜいせい)破壊が起こり、一
気に破断に至ったものと推定されます。
(事例2)【卓球台】
使用者が当該製品を開く際に、バランスを崩して当該製品ととも
に転倒し、足が下敷きになり、負傷した。
→ 当該製品の設置作業を1人で行い、キャスター付近のフレームに
足を掛けて天板を手前に引いたためキャスターが動くなどしたこ
とにより転倒したものと推定されます。なお取扱説明書には「安
全のため必ず大人2人1組で操作してください。卓球台の側面に
立ち両手でゆっくり左右に開く」と記載されていました。
(事例3)【スノーボード】
スキー場で、スノーボードで滑っていた男性が、親子に衝突して
子どもが転倒し、頭を打ち死亡した。父親と男性は、背中などを
打ち軽傷を負った。
→ 滑っていた男性がスピードを出し過ぎていたため、操作を誤り、
衝突したものと推定されます。
(事例4)【トランポリン】
トランポリンを組み立てようと、本体を円形に広げて手を離した
ところ跳ね返り、パイプ枠が額にあたり、3針を縫うけがをした。
→ 組立説明に関する表示が不十分であり、使用者が本体を完全に円
形に広げる前にロックピンを差し込み、固定されていない状態で
手を離したため、押し広げた片側が跳ね返り、スチール製のパイ
プ枠が額に当たり、けがをしたものと推定されます。
(事例5)【ゴルフグローブ】
ゴルフグローブを使用したところ、左手がかぶれた。
→ 当該製品から、メトキシケイ皮酸オクチルなど、事故の症状を引
き起こす可能性のある化学物質が検出されたことから、事故品に
含まれる成分により接触皮膚炎を発症したものと推定されます。
◇スポーツ用品の多くは力を加えて使うことから、
と、重大な人的被害につながることが多くあります。
い、正しい使用方法を守るとともに、
か等、使用前の点検を怠らないようにしましょう。
http://www.nite.go.jp/jiko/psm/index.html