PSマガジン(製品安全情報マガジン)
NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構製品安全センター
(事例1)【石油ストーブ】
一酸化炭素中毒の死亡事故が発生し、現場に石油ストーブがあっ
た。
→ 使用者が就寝時に石油ストーブを消火せず、気密性の高い閉め切
った寝室で長時間使用していたため、酸素が不足して不完全燃焼
となり、室内の一酸化炭素濃度が上昇して事故に至ったものと推
定されます。
(事例2)【ガス湯沸器】
ガス湯沸器を使用中、一酸化炭素中毒により1人が死亡、1人が
軽い一酸化炭素中毒になった。
→ 換気扇を使用していなかったため、換気不良により一酸化炭素が
室内に滞留し、事故に至ったものと推定されます。また、長期間
の使用(約34年)によって、ガス湯沸器にホコリとススが詰ま
り不完全燃焼になりやすい状態だったことも要因と思われます。
(事例3)【携帯発電機】
携帯発電機(ガソリン燃料)を使用中、一酸化炭素中毒と考えら
れる事故が発生し、3人が死亡した状態で発見された。
→ 換気を行っていない室内で発電機を使用していたことから、排気
ガスが滞留し、一酸化炭素中毒に至ったと考えられます。
なお、製品本体表示及び取扱説明書には「屋内など換気の悪い場
所で使用しない」旨、警告表示が記載されていました。
◇事例1のように、石油ストーブをつけたまま就寝すると、
い住宅では酸素が不足して不完全燃焼となり、
おそれがあります。
やすみください。
◇事例2のように、ガス湯沸器を使用する際は、
定期的に窓を開けてください。また、使用中に火が消える、
れる、
合は、すぐに使用を中止し、点検を受けてください。
◇事例3のように携帯発電機は、
こもる場所では使用しないでください。
有害物質が含まれており、
◆一酸化炭素は、燃焼の際に微量ながら発生し、
生量が増加します。色や臭いはありませんが、毒性はとても高く、
量でも危険です。暖房器具が手放せないこの季節、
ンや住宅にお住まいの方は特に注意して換気をしてください。
http://www.nite.go.jp/jiko/psm/index.html