2014年1月21日火曜日

届出業者だから安心?「プロ向けファンド」のトラブルに注意

見守り新鮮情報 第181号                平成26年1月21日

◇発行:独立行政法人国民生活センター◇


<事例1>
業者から「出資しないか」と電話があり、その後訪問を受けた。仕組みは分か
らなかったが、利率が10~12%との説明を受け、家族に内緒で自分の小遣いか
ら10万円出資した。後日約款を読んだところかなりリスクが高いことが分かっ
た。リスクがあることが分かっていたら出資していなかった。国の機関で認め
られた業者であると言っているが本当か。(70歳代 男性)
<事例2>
自宅に投資組合から、もうかるので投資するよう勧誘の電話がかかってきた。
「金融庁に届出を出しているから悪質業者ではない」というが、信用できるか。
(60歳代 男性)

<ひとこと助言>
☆「プロ向けファンド」とは、プロ投資家向けに販売・運用が行われるハイリ
 スクで複雑な商品ですが、制度上証券会社などのプロが一人でもいれば一定
 人数の一般投資家も勧誘できるため、知識や経験の乏しい高齢者などに販売
 される場合があり、トラブルが報告されています。
☆プロ向けファンドの業者は金融庁(財務局)に届出をしていますが、信用が
 保証されているわけではありません。
☆事例の他にも「必ずもうかる」「元本保証」などと法律に反する説明をされ
 たり、1千万円以上支払ってしまったりするケースも見られます。
☆プロ向けファンドでは、被害回復が難しいケースが多々あります。取引内容
 が理解できない場合は、絶対に契約してはいけません。

イラスト入りリーフレット(PDF形式)は国民生活センターホームページ
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen181.html
※リーフレットの文面はメールマガジンと同じものです。