2014年3月12日水曜日

自転車の製品事故

2014.3.11 VOL.212
PSマガジン(製品安全情報マガジン)
NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]
製品安全センター

    (事例1)折り畳み自転車で走行中、飛び出してきた人を避けようとし
      たら、ハンドルが緩み、転倒し、負傷した。

    →  乗車前のハンドル固定レバーの締め付けが緩かったため、急にハ
      ンドルを切った際にハンドルが下がり、転倒したものと考えられ
      ます。ハンドルポストには、「乗車前にハンドルが確実に固定さ
      れているか確認してください」と警告ラベルがあり、取扱説明書
      には「前輪を両足で挟み、左右のハンドルを持ち、上下左右に動
      かし確認する」旨、記載されていました。なお、自転車の使用期
      間は1年未満でした。

    (事例2)一般用自転車で走行中、前ブレーキをかけたところ前輪がロ
      ックして転倒し、負傷した。

    → 前方の自転車との接触を避けるため、前ブレーキを強くかけ過ぎ
      たものと考えられます。取扱説明書には、「前方に注意し、スピ
      ードを控えめにして急ブレーキをかけない。前ブレーキを強くか
      けると車輪がロックし、転倒するおそれがある」旨、記載されて
      いました。なお、自転車の使用期間は1年未満でした。

    (事例3)電動アシスト自転車で走行中、壁にぶつかって死亡した。

    → 後輪ブレーキが利かない状態のまま走行中、さび付いていた前輪
      ブレーキワイヤーが切れたために止まることができなかったもの
      と考えられます。

   ◇事例1のように、折り畳み自転車の締付け部の固定が不十分だったこ
    とが原因の事故が発生しています。自転車の事故は骨折など被害が大
    きく、特に折り畳み自転車はその傾向が強いので注意してください。

   ◇事例1や2のように、使用期間1年未満の事故が多く発生しています。
    取扱説明書をよく読んで正しく使用してください。慣れるまでは慎重
       に操作してください。

   ◇事例1や3のように、ブレーキやハンドルなどの乗車前点検を行えば
    防げた事故が報告されています。点検をし、不具合があれば修理をし
    て使用してください。

   ◆初めて運転する場合や、新しい自転車に乗り換えた場合は、一般道で
    乗る前に空き地や公園など安全な場所で練習を行ってください。また、
    安全な乗車のための講習が、自治体や警察によって行われていますの
    で参加しましょう。

   ■自転車事故の発生件数や被害状況などの詳細は2月27日のプレス
    リースを参照ください。
    http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs140227.html

   ■その他の事故事例は以下「事故情報の検索」をご活用ください。
    http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html


http://www.nite.go.jp/jiko/psm/index.html