2012年6月26日火曜日

インターネット・オークションでのトラブル

インターネット・オークションは、中古品やアウトレット商品が割安で購入できるのでとても人気があります。また、不要になったブランド品などを売ることもできるので、その便利さから利用者は増えています。
 
 
 しかし、配達された商品の品質トラブルや、支払いをしても商品が届かない詐欺などもあり、オークションの利用には注意が必要です。
 そもそもオークションは個人同士の売買を仲介するシステムであり、特定商取引法などの消費者保護の法律が適用されません。
 そのためクーリングオフもできません。トラブルが発生した場合は、基本的に当事者同士で解決を図らねばなりません。
 
 
 オークションのシステムの中で料金を後払いにする方法もありますが、先払いの場合には被害回復が難しくなってしまいます。
 オークション運営会社が一定の条件で取引の損害を補償する制度もありますが、損害の全額が補償されるわけではなく、条件にあてはまらない場合は全く補償を受けられません。
 
 
また、出品者から「最高額落札者が辞退されたので落札してもらえないか」と直接取引をもちかけられ、指定された方法で振込みをしたらそのまま逃げられてしまうトラブルも発生しています。このような直接取引によるトラブルについては全て自己責任となり、一切の補償がされません。
 
 
 但し、出品者が販売業者であって、同種の商品を多量に出品(=販売)しているようなケースでは、事業者対消費者という関係になるので消費者契約法が適用できるケースもあります。
 
 
インターネット・オークションはたいへん便利なシステムですが、出品者と出品商品の内容をよく確かめた上で利用するようにしましょう。