2012年6月27日水曜日

エアコン及び扇風機による事故

   今回は、注意していただきたいエアコン及び扇風機による事故事例を
    ご紹介します。

   (事例1)【電源コードの不適切な接続方法による発火】
      エアコンのスイッチを入れたところ、吹き出し口から炎が出て、
      柱の一部が焦げた。
    → 内部で電源コードが途中で切断され、ねじり合わせて接続されて
      いることから、ねじり接続部が接触不良により異常発熱し、発火
      に至ったものと推定されます。

   (事例2)【洗浄液等の付着によるショート】
      エアコン周辺を焼損する火災が発生した。
    → エアコン洗浄スプレーを使用した際、ファンモーターのリード線
      近傍に噴霧したため、洗浄剤がコネクター部に侵入し、トラッキ
      ング現象が発生し、出火に至ったものと推定されます。

   (事例3)【経年劣化による発煙・発火】
      火災報知器のベルが鳴ったので見に行くと、稼働中の扇風機の後
      部付近から火が出ていた。
    → 長期使用により、コンデンサーが絶縁劣化して短絡・スパークし、
      コンデンサー内部の充填剤や本体内に堆積した埃・塵等に着火し、
      モーター部の樹脂製カバーを焼損させたものと推定されます。


   ・事例1のように、不適切な電源コードの接続は発煙・発火の原因とな
    ります。電源コードは正しい接続方法で専用のコンセントに直接つな
    いでください。

   ・事例2のように、不適切な洗浄方法は発煙・発火の原因となります。
    エアコン室内機の内部洗浄は、購入店またはメーカーの修理窓口にご
    相談ください。

   ・事例3のように、扇風機は製造から10年以上経過した製品について、
    経年劣化とみられる事故が発生しています。長期間、特に30年以上
    使用している扇風機は、就寝中や人のいない所で使用しないでくださ
    い。

    なお、NITEでは、6月21日にエアコン及び扇風機による事故の
    注意喚起を行いました。詳しくは、下記のHPをご覧ください。

    平成24年6月21日
   「エアコン及び扇風機による事故の防止について(注意喚起)」
    http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs120621.html


PSマガジン(製品安全情報マガジン) 2012. 6.26 Vol.171 から抜粋。
独立行政法人製品評価技術基盤機構発行