2012年9月21日金曜日

今度はシリア!?まだ続く外国通貨取引の劇場型勧誘トラブル

見守り新鮮情報 第144号                平成24年9月21日

◇発行:独立行政法人国民生活センター◇


    今度はシリア!?まだ続く外国通貨取引の劇場型勧誘トラブル


 A社から「シリアポンドのパンフレットがB社から届いていないか」と電話が
あり、「シリアは石油等の埋蔵が確認されており将来発展する国だ。通貨価値
も必ず上がる。パンフレットが届いた人しか買えないので、当社の代わりにシ
リアポンドを買って欲しい。高値で買い取る」と言われた。パンフレットには
「1000シリアポンド紙幣15万円」とあったので、買い取ってもらえるなら、と
B社から5枚購入した。購入後、A社に買い取って欲しいと電話すると「もっと買
ってもらわないと買い取れない」と言われ、さらに1枚追加した。送られた紙幣
を見た娘から「だまされているのでは」と言われ不審に思った。返金してほし
い。(70歳代 女性)

<ひとこと助言>
☆パンフレットを送ってきた業者とは別の業者から「外国通貨を、高値で買い
 取るので代理で買ってほしい」と持ちかけられる外国通貨取引に関する相談
 が後を絶ちません。
☆過去に紹介したイラクやスーダン等の事例のように、国内での両替が困難な
 外国通貨を、為替レートをはるかに上回る金額で購入させる手口です。最近
 では、事例の他にもコンゴ、イエメン、ウズベキスタン等の通貨で同様のケ
 ースがあります。
☆実際に買い取ってもらえることはまずありません。お金を支払ってしまうと
 業者と連絡が取れなくなるなどして、取り戻すのは極めて困難です。

http://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen144.html