2012年12月19日水曜日

公的機関が太鼓判?仏像の「買え買え詐欺」

見守り新鮮情報 第151号                平成24年12月18日

◇発行:独立行政法人国民生活センター◇


仏具店から仏像のパンフレットが送られてきた。3日後に別の業者から電話が
あり「パンフレットにある仏像を90万円で買えば、当社が100万円で買い取る」
と言われたが、不審に思い断った。その数日後、公的機関を名乗る団体から
「高額な仏像を売りつける商法が流行っている。注意するように」と電話があっ
たので、自分の状況を伝えると「そこなら販売店も買い取り業者も問題のない
優良企業だ」と言われ、すっかり信用して仏具店に注文をした。翌日、男性が
仏像を持参したので受け取り、現金90万円を渡したが、その後買い取り業者に
も仏具店にも連絡がつかない。どうしたらよいか。(60歳代 女性)

<ひとこと助言>
☆ある販売業者が提供する商品や権利等を、別の業者が「購入額以上で買い取
 る」などと、あたかも消費者の利益になるかのような説明で契約させようと
 する劇場型勧誘(買え買え詐欺)の相談が後を絶ちません。
☆今回の事例のように、公的機関を名乗る団体(例えば国民生活センターを連
 想させるような団体など)まで登場し、「その会社は大丈夫」などと言って
 消費者を信用させるケースも見られます。
実際に買い取り等が行われたケースは今までに一件も確認されていません。
☆お金を支払ってしまうと、業者と連絡が取れなくなることも多く、お金を取
 り戻すのは極めて困難です。うまい話はありません。きっぱり断りましょう。

http://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen151.html