インターネットを通じた取引は手軽で便利な反面、商品違いや配達がされないなどのトラブルが多いという特徴があります。それでも、消費者が主体的に注文をしていることと、クレジットカードの限度額もあり、単発の取引では大きな金額の被害は出にくいものです。
しかし、最近はソーシャルゲーム・出会い系サイト・鑑定(占い)サイトなどの継続的に利用をするサービスが増え、消費者が常習的に課金をして数ヶ月の間に100万円を超えるトラブルの相談が増加しています。
このような継続的サービスの常習的な課金によるトラブルは、消費者の自己管理の問題もありつつも、事業者が不適正な運営をして被害が生じている面もあります。
例えば、ソーシャルゲームの「誰でも無料でゲームを始められる」という宣伝を見て、全てが無料と誤認した小学生が親のスマートフォンを使用して数十万円の課金をしてしまうようなトラブルが起こっています。
出会い系サイトでは、架空の人物(いわゆるサクラ)に騙されて、メールを続けるためにサイトのポント購入を続けて100万円以上を使ってしまう被害が相次いでいます。
鑑定サイトでは、軽い気持ちで占いをしてもらったら、鑑定を受け続けないと不幸になると脅されてサイトに支払いを続けて高額な被害にあう事例を確認しています。
このように常習的にサイトを利用して、数ヶ月間の間に高額な支払いをしてしまうケースが目立つようになっています。継続的なサービスを利用する場合は、そのサービスにお金を払い続ける必要性が本当にあるかどうかをよく考えるようにしましょう。