PSマガジン(製品安全情報マガジン)
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE・ナイト)
製品安全センター
◇今回は、
事例をご紹介します。
(事例1)【点火操作の繰り返しによるガス滞留】
ガスふろがまのケーシングの一部が変形した。
→ 点火操作の繰り返し等により、未燃ガスが滞留し、異常着火した
ものと推定されます。
(事例2)【給気口等をふさいだことによる不完全燃焼】
浴室で人の死亡が確認された。住宅は外壁の塗装工事中であり、
廊下に面した窓やふろがまを収めるスペースの扉をビニールシー
トで覆ってあった。
→ 使用されていたガスふろがまは一次排気筒が外れて隙間ができて
おり、さらに建物は塗装工事中であり、給気口等がビニールシー
トで覆われていました。その結果、不完全燃焼が生じ、一酸化炭
素中毒に至ったものと推定されます。
(事例3)【空だきによる発火・焼損】
浴槽に水を張らずに石油ふろがまのスイッチを入れたため、空だ
きになり出火し、循環パイプなどを焼損した。
→ 空だき防止装置のないふろがまを使用しており、浴槽内の水を確
認せずに誤ってふろがまのスイッチを入れたため空だき状態とな
り、火災に至ったものと推定されます。
(事例4)【長期使用による経年劣化】
石油ふろがまを使用中、火災が発生し、石油ふろがまが焼損し、
1人がやけどを負った。
→ 長期間使用(約28年)に伴う排気経路の亀裂、給気経路の埃詰
まり等による給気不足や灯油経路からの水・異物の侵入により、
噴霧・着火・燃焼不良等でふろがま炉内の堆積物に未燃灯油がし
み込み、この油の燃えた火が機器内に漏れてコード類に引火した
と推定されます。
◇事例1のように、ガスふろがまはその他ガス機器同様に、
繰り返すと未燃ガスが滞留して異常着火することがあり危険です。
火操作を行って、点火できなかった時は換気を行い、
ら再度点火するようにしてください。
◇事例2のように、
毒による死亡事故の原因となります。
い。
◇事例3のように、空だきは焼損や火災に至る場合があります。
水を入れていても、栓が確実に閉まっていないこと等により、
水が抜けて空だきになることもありますので、注意してください。
◇事例4のように、ガスふろがま及び石油ふろがまは、
点火不良や異常燃焼、
化事故が発生しています。異常を感じたら、
して点検を受けてください。
成21年4月1日に「長期使用製品安全点検制度」
製品に指定されています。
http://www.nite.go.jp/jiko/psm/index.html