2013.12.24 VOL.207PSマガジン(製品安全情報マガジン)
NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]製品安全センター
(事例1)【電気ストーブ(ハロゲンヒーター)】 使用中のハロゲンヒーターから出火する火災が発生し、ハロゲン ヒーターとその周辺が焼けた。 → 強弱切換の部品(ダイオード)に不具合があり発熱し、発煙・出 火に至ったものと考えられます。 (事例2)【電気ストーブ(遠赤外線式)】 使用中の電気ストーブから異音がして発煙し、出火した。 → トライアック内部のはんだ付け部に、はんだ量の少ない部品が混 入したため、使用時の繰り返しと熱ストレスによりはんだ剥離が 生じ、継続使用することでトライアックの放熱性が低下して発煙、 焼損に至ったものと考えられます。 (事例3)【電気温風機】 使用中の電気温風機から異音と発煙、異臭がしたため確認すると、 出火して電気温風機が焼けた。 → セラミックヒーターユニットの中央端子と電源配線のファストン (平型)端子部において、 接続不良により、接触抵抗による過熱 が生じ、出火に至ったものと考えられます。 ◇社告・リコール対象製品から事故が発生しています。上記事例はすべ て社告・リコール対象製品によるもので、事業者の社告・リコール対 応後に発生しました。 ◇社告・リコール製品に該当する場合は、直ちに使用を中止して、必ず 事業者に連絡してください。社告・リコールを行っていた事業者が倒 産している場合は、直ちに使用を中止してください。 ◇お持ちの製品が社告・リコール製品に該当していないか、NITEホ ームページで確認することができます。 http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php
http://www.nite.go.jp/jiko/psm/psm_vol207_131224.html
見守り新鮮情報 第179号 平成25年12月20日◇発行:独立行政法人国民生活センター◇留守番していた夫が、突然「健康食品の試供品を届けるのでお試しになりますか」との電話を受けた。代金の話は一切なかったし、「試供品」ならば無料だと思い、承諾した。数日後、10日分のサプリメントが送られてきたので、開封し飲んでみた。後日、ちょうど全部を飲み終わったころに500円ほどの請求書が届いた。有料なら申し込まなかったので代金を支払いたくない。(当事者:70歳代 男性)<ひとこと助言>☆突然健康食品の試供品を送ると電話があり、無料だと思って承諾したら代金 を請求された、という相談が寄せられています。☆業者が有料であることをはっきりと説明せずに、「試供品」「お試し」「サ ンプル」などと言うことで、消費者に無料だと思い込ませるケースがありま す。無料であるかどうかを確認するようにしましょう。☆試供品が無料であったとしても、その後商品購入の勧誘が続くこともありま す。試供品の送付を持ち掛けられたときは、自分にとって本当に必要なのか をよく考えて判断することが大切です。
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen179.html
2013.12.10 VOL.206PSマガジン(製品安全情報マガジン)
NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構製品安全センター
(事例1)【石油ストーブ】 一酸化炭素中毒の死亡事故が発生し、現場に石油ストーブがあっ た。 → 使用者が就寝時に石油ストーブを消火せず、気密性の高い閉め切 った寝室で長時間使用していたため、酸素が不足して不完全燃焼 となり、室内の一酸化炭素濃度が上昇して事故に至ったものと推 定されます。 (事例2)【ガス湯沸器】 ガス湯沸器を使用中、一酸化炭素中毒により1人が死亡、1人が 軽い一酸化炭素中毒になった。 → 換気扇を使用していなかったため、換気不良により一酸化炭素が 室内に滞留し、事故に至ったものと推定されます。また、長期間 の使用(約34年)によって、ガス湯沸器にホコリとススが詰ま り不完全燃焼になりやすい状態だったことも要因と思われます。 (事例3)【携帯発電機】 携帯発電機(ガソリン燃料)を使用中、一酸化炭素中毒と考えら れる事故が発生し、3人が死亡した状態で発見された。 → 換気を行っていない室内で発電機を使用していたことから、排気 ガスが滞留し、一酸化炭素中毒に至ったと考えられます。 なお、製品本体表示及び取扱説明書には「屋内など換気の悪い場 所で使用しない」旨、警告表示が記載されていました。 ◇事例1のように、石油ストーブをつけたまま就寝すると、気密性の高 い住宅では酸素が不足して不完全燃焼となり、一酸化炭素中毒になる おそれがあります。石油ストーブなどの燃焼機器は必ず消してからお やすみください。 ◇事例2のように、ガス湯沸器を使用する際は、必ず換気扇を回すか、 定期的に窓を開けてください。また、使用中に火が消える、炎があふ れる、機器が異常に過熱するといった不完全燃焼の現象がみられた場 合は、すぐに使用を中止し、点検を受けてください。 ◇事例3のように携帯発電機は、室内や換気の悪い場所など排気ガスが こもる場所では使用しないでください。排気ガスには一酸化炭素等の 有害物質が含まれており、一酸化炭素中毒等になるおそれがあります。 ◆一酸化炭素は、燃焼の際に微量ながら発生し、不完全燃焼の際には発 生量が増加します。色や臭いはありませんが、毒性はとても高く、少 量でも危険です。暖房器具が手放せないこの季節、高気密のマンショ ンや住宅にお住まいの方は特に注意して換気をしてください。
http://www.nite.go.jp/jiko/psm/index.html
見守り新鮮情報 第178号 平成25年12月6日◇発行:独立行政法人国民生活センター◇<事例1>ガスコンロの火を消そうとしたとき、肩から羽織っていたポリエステル製のカーディガンの袖に火が燃え移った。袖の火はすぐに手で消したが、いつのまにか後ろまで火が回っていて、背中をやけどした。(70歳代 女性)<事例2>仏壇の電球を替えていた際に、ろうそくの火が洋服に燃え移った。自分で水をかけ火を消したが、おなかやももにやけどを負い、入院した。(70歳代 女性)<ひとこと助言>☆ガスコンロやろうそくなどの火が衣類に着火してやけどをしたという報告が 寄せられています。特に高齢者は重症になる場合も多く注意が必要です。☆ほかにも、たばこやライターの火が服に燃え移ったケースもあります。☆調理等で火を使う際は、袖やすそが広がっている衣類やルーズなデザインの 服装は避け、火に近づき過ぎないようにしましょう。☆防炎性能のあるエプロンやアームカバーなどを身に着けるのも一つの方法で す。☆服に火がついてしまった場合は、台所のくみ置きなど身近な水で消火しまし ょう。慌てて走り出すと風にあおられて炎が大きくなるので注意が必要です。イラスト入りリーフレット(PDF形式)は国民生活センターホームページhttp://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen178.html