2014年1月29日水曜日

「保護装置」の改造などによる事故

2014.1.28 VOL.209
PSマガジン(製品安全情報マガジン)
 NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]
製品安全センター


   (事例1)【電気こたつ】
      電気こたつとその周辺を焼く火災が発生した。

    → 温度ヒューズなどの保護装置を取り外していたため、長時間の連
      続通電により温度が異常に上昇してこたつとその周辺を焼いたも
      のと考えられます。


   (事例2)【ガスふろがま】
      ガスふろがまに点火したところ、ふろがまとその周辺を焼く火災
      が発生した。

    → 誤って水が無い状態でガスふろがまに点火したため、空焚きにな
      りました。空焚き防止装置のサーモスイッチが外され、作動しな
      い状態になっていたため、空焚きにより火災に至ったものと考え
      られます。


   (事例3)【除雪機】
      除雪作業中、除雪機を後退させた際に転倒してひかれ、死亡した。

    →  緊急停止スイッチを衣服に装着していませんでした。また、後進
      非常停止レバーも故障していたため、誤って転倒した際に保護装
      置が働かず、事故に至ったものと考えられます。


   ◇事例1のように、電気製品の温度ヒューズなどの保護装置や温度制御
    装置などが作動しないように改造をしたために事故に至ったという
    例が報告されています。

   ◇事例2のように、ガスふろがまの空焚き防止装置の改造とみられる事
    故が報告されています。

    ◇事例3のように、除雪機の緊急停止スイッチの未装着や保護装置の故
    障中の事故が発生しています。また、デッドマンクラッチレバー(※)
    を固定して無効化したため、事故に至った事例もあります。
    (※)操作ハンドルから手を離すと、回転部と走行が停止する機構

http://www.nite.go.jp/jiko/psm/index.html