2013.8.27 VOL.199PSマガジン(製品安全情報マガジン) NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構製品安全センター (事例1)【オイルの酸化熱による自然発火】 洗濯乾燥機内部(ドラム内)の可燃物(衣類)が焼損した。 → 油分が付着したタオルを洗濯、乾燥後、放置していたところ、残 留していた油脂成分の酸化熱により自然発火し、衣類を焼損した ものと推定されます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ (事例2)【回転中に手を入れ、指が衣類に巻き込まれた】 洗濯機で脱水中、ふたを開けて回転中の脱水槽から洗濯物を取り 出そうとしたところ、指が衣類に巻き込まれ、人差指を負傷した。 → 使用者が脱水槽の回転が停止する前に、ふたを開けて手を入れた ことから事故が発生したものと推定されます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ (事例3)【防水性製品を洗濯したことによる異常振動】 脱水中の洗濯機から大きな音がして前面と後面の外枠が外れ、壁 の一部が壊れた。 → 防水性の玄関マットを洗濯したため、脱水時に回転が不安定とな り、異常振動を引き起こしたものと推定されます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇美容オイル(アロマオイル等)、食用油等が付着したタオルや衣類は 洗濯した後でも乾燥機能で乾燥させないでください。オイル等が残留 している衣類等を乾燥した場合、残留オイルの酸化熱で自然発火する おそれがあります。 ◇洗濯槽や脱水槽が完全に停止しない状態でふたを開けて手を入れると、 回転している衣類に手が巻き込まれて負傷するおそれがあります。特 に長期間使用した製品では、ブレーキが劣化して回転が停止するまで に時間がかかる場合があり、注意が必要です。ふたを開けてもしばら く回転が止まらない場合には故障のおそれがありますので、使用を中 止してください。 ◇容量を超える洗濯物や防水性の衣類等、取扱説明書で禁止されたもの を洗濯機で洗わないでください。洗濯、脱水時に洗濯機が大きく振動 し、洗濯機本体の破損や周囲に被害を与えるおそれがあります。
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見守り新鮮情報 第171号 平成25年8月23日
発行:独立行政法人国民生活センター
両親が老人ホームに入居することになり、新聞を解約しようと販売店に連絡し
た。すると、「解約するのなら、購読期間が残り6年半あるので、契約時に渡し
た景品代を返してほしい」と言われた。長年同じ新聞を購読してきて、3年前に
5年間の契約をして、景品としてテレビをもらい、さらに、1年半前にその後4年
間の契約をして、約5万円分のビールをもらったらしい。やむを得ない事情によ
る解約なのに、解約に10万円近くのお金がかかるのは納得できない。高齢の両
親が高額な景品代を返すのは困難だ。どうしたらよいか。(契約者:80歳代
男性)
<ひとこと助言>
☆新聞の訪問販売に関する相談が後を絶ちません。中でも、高齢の消費者に対
する長期契約の相談が目立っています。
☆長期の契約では、介護、入院などの理由で購読を続けられなくなる可能性が
ありますが、解約を申し出たとき、事例のように景品の代金や違約金を請求
されるケースがあります。先の見通せる範囲で契約するようにしましょう。
☆契約期間の定めがある契約は、消費者の都合で一方的に解約できるものでは
ありません。契約をする前に購読できるか慎重に考え、必要なければきっぱ
りと断ることが大切です。
☆高額な景品はトラブルの元になりやすいため、受け取らないようにしましょ
う。
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2013.8.13 VOL.198PSマガジン(製品安全情報マガジン)NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]製品安全センター
(事例1)【冷却パッド】 冷却パッドを使用していたところ、足にかゆみを伴う湿疹が生じ た。 → 冷却パッドには感作性報告のある化合物(イソチアゾール系化合 物(OIT))が含まれており、この物質がポリエチレンフィル ムを透過し、表面に移行することが確認されており、内容物が染 み出し、湿疹が生じたと推定されます。 (事例2)【冷却スカーフ】 冷却スカーフを首に巻いていたところ、湿疹が出て、皮膚科で接 触皮膚炎と診断された。 → 着用していた冷却スカーフに含まれる成分(ホルムアルデヒド) によりアレルギー性接触皮膚炎を発症したと推定されます。 (事例3)【冷却スプレー】 スプレー缶を使用後、たばこを吸うためにライターに点火したと ころ、周辺を焼損し、手足などにやけどを負った。 → 室内でライターを点火したため、滞留していたスプレー缶の可燃 性ガス(LPガス)に引火して、やけどを負ったものと推定され ます。なお、本体ラベルには、火気の近くで使用しない旨、注意 表示されていました。 ◇肌に触れる冷却パッドや冷却スカーフを使用すると、まれに体質によっ てはアレルギー性接触皮膚炎を起こすおそれがあります。使用中、肌 に刺激を感じたり、かゆみや不快感等がある場合には、使用を中止し、 医師(皮膚科専門医)に相談してください。また、初回使用前に洗濯 する必要のある製品もあります。取扱説明書を読み、使用方法を守っ てください。 ◇冷却用品には、防腐剤や保冷剤等さまざまな化学物質が含まれていま す。破いたり、内容物に触れないようにしましょう。 ◇冷却スプレーには可燃性ガスが含まれています。冷却スプレーを使用 した後に、近くでライターやこんろを点火しないでください。可燃性 ガスに引火するおそれがあります。 ◇冷却スプレー等の冷却用品を、誤って使用すると、凍傷等のおそれが あります。取扱説明書を読み、使用方法、使用時間等を守ってくださ い。
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見守り新鮮情報 第170号 平成25年8月2日発行:独立行政法人国民生活センター40年くらい前に、北海道の山林を約70万円で購入した。1カ月ほど前、「この土地を買いたい人がいるので坪12万円で売ってほしい」と電話が来た。購入希望者の「買付証明書」や「印鑑証明書」が届いたので信用して、土地に生えている木を取り除くための整地代として約20万円を個人名義の口座に振り込んだ。その後さらに、「道を造る」などと言われ、5回以上にわたって合計約420万円を振り込んだが、そのうち電話をしても業者と連絡が取れなくなってしまった。どうしたらよいか。(80歳代 男性)<ひとこと助言>☆過去に原野商法(値上がりの見込みがほとんどないような山林などを将来値 上がりするかのように偽って販売する手口)の被害に遭った人に、その土地 の売却話を持ち掛け、測量サービスや整地工事、別の土地の購入などの新た な契約を結ばせる二次被害の相談が増加しています。☆事例のように「買付証明書」等を発行して、あたかも買い手がいるかのよう に消費者を信用させるなど、手口も巧妙化しています。☆業者のセールストークをうのみにせず、自治体等に土地の状況を確認するな ど、契約は慎重に判断し、不要であれば、きっぱり断りましょう。
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen170.html